ベランダ・バルコニー・屋上・陸屋根の防水工事|種類別耐用年数と費用相場

ベランダ・バルコニー・屋上・陸屋根の防水工事|種類別耐用年数と費用相場

ベランダ・バルコニー・屋上・陸屋根と、傾斜の少ない場所には防水工事が施されているのが一般的です。
防水工事はこれらの床面や立ち上がり部分などを雨水や湿気から守ってくれる、快適な住環境を維持するために欠かせないメンテナンスです。
水はけを良くし、ひび割れなどの劣化を防止していますが、やがて寿命が来るので定期的に施工し直す必要があります。

本記事では、それぞれの場所に適した防水工事の種類と特徴、耐用年数、費用相場・問合せからの流れについて詳しく解説します。
防水工事の新規工事・再工事を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

防水工事のタイミングは?

防水工事は一般的に新築や前回のメンテナンスから約10〜15年を目安に行うことが推奨されています。
定期的な点検を行い、劣化が進む前にメンテナンスすることで、大規模な補修を避けることができます。
時期に関わらず、以下のような劣化症状が見られる場合は早めに業者に相談し、工事が必要か見てもらいましょう。

防水工事時期を表すサイン

防水工事はどんな時に必要?
  • 防水層の色褪せや変色
  • 表面のひび割れ(ヘアクラック)
  • 排水溝周辺の汚れの蓄積
  • 防水層の膨れや剥がれ

緊急性の高い症状

防水工事が必要な理由
  • 水たまりができやすい
  • 大きなひび割れ
  • 防水層の破損
  • 室内への雨漏り

防水工事が必要な理由

劣化症状が起こっているにも関わらず、メンテナンスを怠ると以下のようなトラブルに発展する恐れがあります。

  • 雨漏りの発生:天井や壁からの水漏れが生活空間に影響
  • 建物の劣化:構造体の腐食やコンクリートの中性化
  • カビや結露:室内環境の悪化と健康被害
  • 資産価値の低下:建物の寿命短縮と売却価値の減少

これらの問題を未然に防ぐためにも、水はけが悪かったり、ひび割れが起こったりしている場合は早めの防水工事をおすすめします。

防水工事の種類4つ(特徴・場所・耐用年数・費用相場)

防水工事には主にウレタン防水、FRP防水、シート防水、アスファルト防水の4つに分けられます。
それぞれの特徴、適した場所、耐用年数、費用相場を以下にまとめました。

ウレタン防水

ウレタン防水は、ウレタン樹脂を液体状で塗布し、硬化させることで防水層を形成する工法です。

ウレタン防水
特徴・複雑な形状にも対応可能
・継ぎ目のない防水層を形成
・比較的軽量で建物への負担が少ない
・既存の防水層の上から施工可能
適した場所ベランダ、バルコニーなど小規模な場所
耐用年数約10~15年
費用相場約4,000~7,000円/㎡

FRP防水

FRP防水はガラス繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)という材料を使用した防水工法です。

FRP防水
特徴・耐久性が非常に高い
・軽量で建物への負担が少ない
・硬化が早く、工期が短い
・歩行や重量物に強い
適した場所ベランダ、バルコニー、歩行頻度が高い屋上
耐用年数約10~15年
費用相場約5,000~8,000円/㎡

シート防水

防水性の高い、塩化ビニール樹脂やゴム製のシートを貼り付ける工法です。
塩ビシートは耐候性・耐久性が高く、ゴムシートは伸縮性が高いので複雑な形状でも施工可能です。

シート防水
特徴・均一な厚みで高い防水性能
・施工が比較的早い
・広い面積に適している
・メンテナンスが容易
適した場所屋上、陸屋根、広いバルコニー
耐用年数塩ビシート:約15~20年
ゴムシート:約10~15年
費用相場約4,000~7,500円/㎡

アスファルト防水

アスファルト防水は、アスファルトを何層にも重ねて防水層を形成する工法です。

アスファルト防水
特徴・最も歴史が長く信頼性が高い
・防水性能が非常に高い
・耐久性に優れる
・大規模な建物に適している
適した場所大規模な陸屋根、ビルやマンションの屋上
耐用年数約15~25年
費用相場約5,500~8,000円/㎡

場所別!おすすめの防水工事

続いてベランダ・バルコニー・屋上・陸屋根の場所別に、「どの防水工事が適しているのか」を工法と費用の目安を紹介します。

ベランダはウレタン防水・FRP防水

ベランダはウレタン防水・FRP防水

一般住宅のベランダは面積が比較的狭く、複雑な形状をしていることが多いため、ウレタン防水かFRP防水がおすすめです。
コスパを重視するならウレタン防水、耐久性を重視するならFRP防水が良いでしょう。

ベランダの施工面積は一般的な約5~15㎡とすると、費用の目安は以下の通りです。

ウレタン防水:約3万円~10万円
FRP防水:約4万円~12万円

バルコニーはウレタン防水・FRP防水・シート防水

バルコニーはウレタン防水・FRP防水・シート防水

バルコニーはベランダより面積が広いお住まいが多く、洗濯物を干すなど使用頻度も高いため、耐久性の高い工法がおすすめです。
コストを抑えたい場合はウレタン防水、歩行頻度が高い場合はFRP防水、面積が広い場合はシート防水が良いでしょう。

バルコニーの施工面積は一般的な約10~30㎡とすると、費用の目安は以下の通りです。

ウレタン防水:約5万円~20万円
FRP防水:約6万円~24万円

シート防水:約5万円~23万円

屋上・陸屋根はウレタン防水・シート防水・アスファルト防水

屋上はウレタン防水・シート防水・アスファルト防水

屋上は面積が広く、周りにほとんど遮るものがない環境で常に紫外線や雨風にさらされるため、耐候性の高い工法が必要です。

一般的な戸建て住宅やアパート、マンションはシート防水を。大規模な屋上はアスファルト防水、既存防水層の改修時などはウレタン防水がおすすめです。

屋上の施工面積は一般住宅で約50㎡、大きなマンションやビルは約100㎡とすると、費用の目安は以下の通りです。

ウレタン防水:約20万円~70万円(50㎡の場合)
シート防水:約20万円~75万円(50㎡の場合)

アスファルト防水:約55万円~80万円(100㎡の場合)

適切な防水工事の種類は専門業者に相談を

適切な防水工事の種類は専門業者に見極めてもらおう

これまで紹介した内容で、どの工事内容が向いているか、大まかに分かってきたかと思います。
コストを抑えたい場合はウレタン防水、耐久性を重視したい場合はFRP防水、面積が広い場合はシート防水、さらに大きな建物にはアスファルト防水がおすすめです。

実際にどの工事がベストであるか、専門業者に見てもらい、施工場所の面積の実測、状態の確認、予算など複数の要素を考慮したうえで提案をしてもらいましょう。
提案内容は業者によって異なるため、2社以上の専門業者から見積もりを取ることで最適な工法を比較検討することができます。

また、施工場所の状態によっては工法が一択になる場合もありますが、複数の工法から選択できる場合はそれぞれの見積もりを出してもらって比べるのも良いでしょう。

問合せから工事完了までの流れ

では具体的に、専門業者に問合せてから完工まで、どのようなステップで進むのか見ていきましょう。

STEP
問合せ
外壁のことなら『住まい修繕本舗さいたま』にご相談を!

お住まいの地域で防水工事を行っている専門業者を探し、電話、メール、ウェブサイトの問い合わせフォームなどから問い合わせをしましょう。
その際、建物の種類(戸建て、マンション、ビルなど)、築年数、気になる症状(雨漏り、ひび割れ、防水層の劣化など)を伝えるとスムーズです。

複数社への相見積もりがおすすめ
防水工事は専門性が高く、工法や使用材料によって価格が大きく異なります。
2社以上から見積もりを取ることで適正価格を把握でき、各業者の提案内容や費用を比較検討することができます。

STEP
現地調査
現地調査

業者がお住まいに訪問し、施工箇所を詳しく調査します。
調査では既存防水層の劣化状況、ひび割れや膨れの有無、排水設備の状態、面積、建物の構造などを確認します。

現地調査は通常30分から1時間程度で、多くの業者では無料で実施しています。
調査後、1週間程度で正式な見積書が提出されるのが一般的です。

STEP
見積書の提出・検討
依頼する業者によって費用は変わります!

現地調査の結果を踏まえた詳細な見積書が提出されます。見積書には工事範囲、使用する材料の種類とメーカー、工法、工事期間、費用の内訳(材料費、人件費、諸経費など)、保証内容などが明記されています。

相見積もりを取っている場合は各社の提案内容を比較し、価格だけでなく、工法の適切さ、使用材料の品質、保証期間、施工実績なども総合的に判断します。

相場からかけ離れている見積もりにはご注意を!
極端に安い見積もりには注意が必要です。必要な工程が省かれていたり、品質の低い材料が使われたりする可能性があります。反対に高額すぎる場合も、なぜその価格になるのか納得できる説明を求めましょう。

STEP
契約締結
契約締結

工事依頼する業者を決定したら、正式に契約を結びます。
契約書には工事内容、工期、支払条件、保証内容、キャンセル規定、万一のトラブル時の対応などが記載されています。契約前に必ず契約書の内容を熟読し、不明点や不安な点があれば必ず確認をしておきましょう。

STEP
施工開始
施工開始

いよいよ実際の防水工事が始まります。
工事期間は施工面積や工法によって異なりますが、一般的な戸建て住宅のベランダやバルコニーで1日から5日程度、大規模な場合は1週間から1カ月程度が目安です。

STEP
検査・引き渡し
検査・引き渡し

工事完了後、業者による自主検査が行われます。
防水層の厚みが規定通りか、ピンホール(小さな穴)がないか、端部の処理は適切か、排水は正常に機能するかなどを確認します。

その後、施主立ち会いのもとで最終確認を行います。
仕上がりの状態を実際に目で見て確認し、気になる点があれば遠慮なく質問をしましょう。

検査で問題がなければ、正式な引き渡しとなります。
保証書、使用材料の仕様書、施工写真、メンテナンスマニュアルなどの書類一式が提出されるので大切に保管しましょう。

防水工事のことなら『住まい修繕本舗さいたま』にお任せを!

シーリング工事は『住まい修繕本舗さいたま』にお任せを!

防水工事は劣化症状を早期発見・早期対処することで、お住まいを雨漏りから守り、大規模な修繕工事を避けることができます。
その工法には種類があり、施工場所や状態に応じて適切な工事内容が異なります。
実際にどの工法が適切か、費用がいくらかかるかは見てみなければ判断が難しいため、専門業者に調査を依頼されることをおすすめします。

当社、『住まい修繕本舗さいたま』さいたま市を中心に無料調査・無料見積もりを行っています。
お客様のご希望内容を第一に考え、劣化症状、お住まいの構造に合ったベストな工法を提案・施工いたします。
「こんなこと聞いていいのかな」ということも、何でもお気軽にご相談ください。
地域の皆様に安心してお過ごしいただけるよう、精一杯サポートさせていただきます。

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