屋根塗装の屋根材・塗料の種類を徹底解説|グレード別おすすめメーカー6社比較

目次

はじめに

こんにちは‼︎
さいたま市を中心に活動しています「リフォーム専門店」の住まい修繕本舗さいたまと申します‼︎

屋根塗装を検討するとき、「うちの屋根は塗装できる屋根材なのか」「どの塗料グレードを選べばいいのか」と迷う方は少なくありません。
実は屋根材には塗装に適したものと適さないものがあり、塗料にも「アクリル」から「無機」まで6つのグレードが存在します。
さらに同じグレードでもメーカーによって商品名や特徴が異なるため、見積書を見ても違いが分かりにくいという声もよく聞かれます。
本記事では、塗装できる屋根材の種類、塗料6グレードの特徴と耐用年数、そして主要メーカー6社の代表的な商品までを網羅的に解説します。

屋根塗装ができる屋根材の種類

屋根塗装は、すべての屋根材に対応しているわけではありません。
塗装によって防水性耐久性が向上する屋根材と、そもそも塗装が不要・不向きな屋根材があります。

塗装が必要・効果的な屋根材

屋根材特徴
スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)日本で最も普及している屋根材。経年で表面の防水機能が低下するため、定期的な塗り替えが欠かせない
金属屋根(ガルバリウム鋼板・トタン)塗装の主目的は防錆。遮熱・断熱塗料と組み合わせる提案も人気が高い
セメント瓦表面塗膜が劣化すると吸水するようになるため、防水層を維持する塗装が必要
モニエル瓦(乾式洋瓦)表面の特殊コーティングが劣化すると塗料が密着しにくくなるため、専用の吸水防止シーラー処理が必須

塗装が不要・不向きな屋根材

屋根材理由
陶器瓦(粘土瓦)釉薬で焼成されており本来塗装不要。塗っても密着せず剥がれやすい
アスファルトシングル表面の石粒(グラニュール)が劣化すると塗料の密着不良が起きやすい
天然石屋根塗装の対象外

現地調査では屋根材の種類を正確に見極めることが、適切な提案と施工不良の防止につながります。
この屋根材は塗装に向いていません」と的確に説明できることは、信頼関係を築くうえでも重要なポイントです。

屋根塗料は6グレード|耐用年数と価格を比較

屋根塗装に使われる塗料は、主成分となる樹脂の種類によって6つのグレードに分類されます。
価格と耐用年数はおおむね比例する関係にあります。

グレード耐用年数の目安㎡単価の目安(塗装のみ)特徴
アクリル5~7年1,500~1,800円一般的な屋根上塗りとしては現行ラインで取り扱いが限定的
ウレタン8~10年1,800~2,200円弾性があり複雑な形状の屋根にも対応しやすい
シリコン10~13年2,200~2,800円コストパフォーマンスに優れ、屋根塗装の主力グレード
ラジカル制御型12~15年2,500~3,200円紫外線による劣化因子(ラジカル)の発生を抑える技術。近年急速に普及
フッ素15~20年3,200~4,000円親水性が高く汚れに強い。大型建造物にも多数採用されている実績
無機20年~3,500~4,500円ガラス・セラミックなど無機物を主成分とした最新グレード

※上記の単価は、あくまで塗装(材料・施工)のみの平均的な目安です。
足場代・高圧洗浄・下地補修・下塗りなどの費用は別途必要になります。
また、屋根の形状(勾配・複雑さ)や屋根材の種類によっても㎡単価は変動します。
実際の価格は屋根の状態・地域・メーカー・施工店によっても異なるため、現地調査のうえで正式なお見積りをご確認ください。

グレードごとの特徴をもう少し詳しく

アクリル塗料は耐久性こそ低いものの、トタン屋根との付着性に優れるため、現在は主にトタン用途の専用塗料として生き残っているグレードです。一般的なスレート屋根の上塗りとしてはほとんど使われません。

ウレタン塗料は弾性があり下地の動きに追従しやすいため、形状が複雑な屋根材や雨どいなどの部位で使われることがあります。ただし紫外線による変色がシリコンより起きやすいという弱点があります。

シリコン塗料は価格と耐久性のバランスが良く、屋根塗装で最も選ばれているグレードです。各メーカーともラインナップが豊富で、遮熱・防カビなど機能性を付加した製品も充実しています。

ラジカル制御型塗料は、塗膜劣化の原因となる「ラジカル」という物質の発生を、特殊な顔料技術で抑制する塗料です。シリコンと同程度の価格でありながら耐用年数が長く、近年は多くのメーカーが主力製品として展開しています。

フッ素塗料は紫外線・熱への耐性が高く、塗り替えサイクルを延ばせるため、長期的にはコストパフォーマンスに優れます。屋根は外壁より劣化が早いため、「屋根のみフッ素・外壁はシリコン」という組み合わせもよく提案されます。

無機塗料はガラスやセラミックなど紫外線で劣化しにくい無機物を主成分とした最高グレードです。塗膜が硬く割れやすいという弱点があったため、各メーカーとも有機樹脂とのハイブリッド技術で柔軟性を補っています。

【コラム】フッ素塗料に発がん性があるという噂の真相

塗装業界の問屋や職人の間で、「フッ素塗料には発がん性がある」という話が話題になることがあります。
これは根拠のない話というわけではなく、別の話題が変形して伝わっているケースです。
フッ素塗料の主成分であるフッ素樹脂は、化学的には「PFAS(有機フッ素化合物)」という大きなグループに含まれます。
PFASは1万種類以上の物質の総称で、そのうちの一部(PFOA・PFOSなど)が河川や井戸水から検出され、
発がん性が懸念されているという報道がありました。これが噂の出どころです。
ただし、塗料用フッ素樹脂とこれらの問題視されている物質は同一ではありません。
現時点で規制の議論が進んでいるのは主にEUで、予防的な観点からの動きが中心です。
フッ素塗料を使った住宅に住むと発がんリスクがある
と科学的に証明されているわけではない、というのが現状の業界の一般的な見解です。
お客様から質問を受けた際は、「直接的な発がん性が証明されているわけではないが、PFAS全体への規制強化の流れの中にある成分
と正確に伝えることが、不要な不安を煽らず、かつ誠実な対応につながります。

屋根塗装の主要メーカー6社|グレード別おすすめ商品

同じグレードでも、メーカーによって商品名や技術的な特徴が異なります。代表的な6社屋根用塗料をグレード別にまとめました。

グレード商品名
アクリルトタン用速乾形アクリル塗料
ウレタンポリウレタントタンペイント
シリコンファインシリコンベスト(油性)、水性シリコンベストⅡ
ラジカルファインパーフェクトベスト
フッ素ファイン4Fベスト
無機ファインパーフェクトセラミックベスト
グレード商品名
アクリルアレスルーフフィラー(下塗り・補修用中心)
ウレタンスーパーウレタンルーフペイント
シリコンスーパーシリコンルーフペイント、アレスクール水性Si(遮熱)
ラジカルアレスダイナミックルーフ
フッ素スーパーフッソルーフペイント、アレスクール水性F(遮熱)
無機アレスダイナミックMUKIルーフ、ラグゼMUKIルーフ
グレード商品名
アクリル現行ラインでは実質終了
ウレタンヤネフレッシュ
シリコンエスケープレミアムルーフSi、クリーンマイルドシリコン(屋根用)
ラジカルエスケープレミアムルーフSi(シリコングレードに技術統合)
フッ素クリーンマイルドフッソ、ヤネフレッシュF
無機エスケープレミアム無機ルーフ、エスケープレミアム無機ルーフ遮熱
グレード商品名
アクリルピュアアクリルEC-100PCM(屋根用)
ウレタン単体ラインなし
シリコンシリコンREVO1000(-IR)
ラジカル単体ブランドなし(各REVOグレードに標準搭載)
フッ素フッ素REVO1000-IR、超低汚染リファイン500MF-IR
無機無機REVO1000(-IR)

フッ素樹脂の専門メーカーのため、屋根用ラインはフッ素グレードのみとなります。

グレード商品名
フッ素ルミステージ屋根用(エナメルタイプ/太陽熱高反射率タイプ)

ガイナはJAXAの断熱技術を応用した特殊なセラミック塗料で、
上記の6グレード分類とは別軸の「機能性塗料」というジャンルに位置づけられます。
耐久性グレードでの比較ではなく、断熱・遮熱性能を重視する場合の選択肢です。

メーカー・塗料選びで失敗しないための3つのポイント

  1. 屋根材との適合性を必ず確認する
    陶器瓦やモニエル瓦など、グレードによって適用できない屋根材がある。現地調査の段階で見極めることが重要
  1. 価格だけでなく「耐用年数あたりのコスト」で判断する
    フッ素・無機は1回あたりの費用は高いが、塗り替え回数が減るため長期的なトータルコストは下がるケースが多い
  1. 認定施工店制度があるメーカーは品質保証も含めて検討する
    AGCコーテックやアステックペイントなど一部メーカーは、認定施工店のみが取り扱える体制を取っており、保証内容も商材選びの判断材料になる

よくある質問

Q. 屋根塗装で一番選ばれている塗料グレードは?
A. 価格と耐久性のバランスから、シリコンとラジカル制御型が中心です。近年はラジカル制御型がシリコンと同価格帯で耐久性が高いことから人気が高まっています。

Q. フッ素塗料と無機塗料はどちらがおすすめ?
A. 塗り替えサイクルを最大限延ばしたい場合は無機、コストと耐久性のバランスを取りたい場合はフッ素が選ばれる傾向があります。立地条件や予算に応じて選定するのが基本です。

Q. 屋根塗装の塗り替えタイミングの目安は?
A. 使用している塗料グレードの耐用年数に加え、チョーキング(白い粉が付着する現象)やひび割れ、色あせなどの劣化症状が見られたタイミングが目安になります。

まとめ

屋根塗装は、屋根材の種類・塗料のグレード・メーカーごとの商品特性という3つの軸を理解することで、適切な提案が可能になります。
本記事の比較表を参考に、屋根の状態や予算に合った塗料選びにお役立てください。

住まい修繕本舗さいたまでは、お客様一人ひとりの屋根の状態やご予算に合わせたプランをご提案しています。
屋根材に合った塗料選びはもちろん、本当に必要な工事と不要な工事を見極めたうえで、正直な意見をお伝えすることを大切にしています。

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